労務:人を育てる人事制度…1

    公開日:2024年09月10日

    ~① 資格等級制度 編~

    資格等級制度とは、仕事をする上での社員の能力を等級別に表したものです。

    人を育てる人事制度の目的は「働きがいの向上」です。

    働きがいには「誇り」「貢献感」「成長」の大きな三つの要素があり、このうちの「成長」には「知識面」と「行動面」の二つの側面があります。

    この「知識面」は、仕事をする上で必要な知識であり、「行動面」はその仕事をする上で期待される行動です。

    そして、より上位の仕事に成長する姿を現したものが資格等級制度になります。

    上位の等級に移ることを「昇格」と言います。

    その、昇格をするには何をすればよいか、どのような知識を身に着ければよいかを決めなければいけません。

    資格等級制度とは、自分が成長している姿を可視化するものであり、自分が成長していることを自覚できることで、「プロ意識」が生まれ、社会に貢献していることを自覚でき、自分の仕事に誇りを持つことができるようになります。 

     

    中小企業なら、6つの等級に区分けするのが多すぎずに良いと思います

    1等級・・・・入社して1~2年で期待される仕事

    2等級・・・・入社して3~5年で期待される仕事

    3等級・・・・入社して5~8年で期待される仕事

    4等級・・・・人材育成、部下評価、生産性向上などの計画や下請け指導、部門間調整・協力等

    5等級・・・・課員のやる気向上策、部下育成・評価、顧客満足度測定、同業他社の情報収集等

    6等級・・・・戦略提案、部門方針策定、経営計画(案)作成等

     

    大切なのは、誰でもその能力を身に着け、努力することで昇格ができるように設計することです。